心のふしぎ
ふつうの部屋が不気味に感じるのはなぜ? 心理学の事実から想像してみた
人に近いのに少しだけ違うものは不気味に見え、人は見ているつもりで見ていない。不気味の谷と、見落としの実験の事実を土台に、電気のついたふつうの部屋が少しずつ変わっていく怖さを想像しました。この世界は、イマジンシアターのショー「暗い部屋」でも旅できます。
分かっていること
事実から考えると
- 人に近いのに少しだけ違うものが不気味部屋の隅に立つ人の首が、少しだけ傾きすぎている。それだけで、ふつうの部屋がたぶん怖くなる。
- 15人のうち7人しか気づかない椅子の向きや引き戸の開き方が変わっていても、人はなかなか気づかない。気づいたときには、もう何かが変わっている。
- 低い音は体で感じる冷蔵庫のような低い音が鳴り続けると、理由の分からない重さを感じるのかもしれない。
想像の世界
ほかの考え方
- 「幽霊が出る」と言われた研究室で、1秒に19回くらいの換気扇の振動が見つかった、という報告がある(科学の記事。公式の資料ではない)。
- このショーは、心理学の事実から「怖さ」を組み立てた想像の物語。不気味に感じる理由は、人によって違う。
よくある質問
- 不気味の谷とは?
- ロボットの研究者の森政弘さんが1970年に書いた考えで、人にとても近いのに少しだけ違うものが、いちばん不気味に見えるというものです(森さんが認めた英訳の記事)。
- 人は目の前の人の入れ替わりに気づける?
- 1998年の実験では、道を聞いている相手が入れ替わっても、気づいたのは15人のうち7人でした(Simons と Levin の論文)。
出典
- IEEE Spectrum「The Uncanny Valley」(森政弘さんが認めた英訳)
- Simons & Levin(1998)Failure to detect changes to people during a real-world interaction
- PubMed(低い音の聞こえ方の研究)
「分かっていること」の文は、出典のページに書かれていることだけで書いています。「事実から考えると」と「想像の世界」は編集部の考えで、確かめられたことではありません。
ショーで見る
この記事の世界は、イマジンシアターのショー「暗い部屋」で、壁と床いっぱいの映像と光、案内役ソウの語りの旅として見られます(約4分)。